パソコン選びに悩む建築学生向けの内容です。
こんにちは。Nora(ノラ)です。
以前こちらの記事で、建築学科のためのMacとWindowsの比較を行いました。
こちらでも言及しましたが個人的な意見としては、私はWindows派です。
今回は、私が建築学生にWindowsをオススメする理由を幾つかご紹介します。
注)決してMacをディスりたい訳ではありません。
建築学生にWindowsを勧める6つの理由
クリエイター向けPC市場の活性化
一つに挙げられるのが、クリエイター向けパソコン市場の活性化です。
5G、VRといった最新技術の発達、Youtubeをはじめとしたデジタルプラットフォームの定着により、動画編集やアニメーション作成を仕事とするクリエイターがここ数年増加しています。
そんな彼らのニーズのために最近登場したのが「クリエイターPC」と呼ばれるクリエイターに特化したパソコンです。
クリエイターというと、パソコンはMacBook pro1強のイメージがありますよね。
少し前までは「デザイン業界ならMac一択」という風潮がありました。
これはMacがAdobe製品との高い互換性があること、そしてあの創造性豊かなインターフェースが要因に挙げられます。
一方近年は、PUBGなどのオンラインゲームやeスポーツを筆頭に、パソコンでゲームをすることがすっかりお馴染みになりました。それにより、グラフィックに特化した「ゲーミングPC」と呼ばれるパソコンが登場しました。
そして数年前から、ゲーミング市場でノウハウを獲得したWindowsの各メーカーが、満を持してMacBook proに対抗するモデルを次々とリリースしています。
それによってWindowsのモデルの中にも「薄く」「軽く」「処理能力が高い」パソコンが増え始めているのです。
国内メーカーだと、マウスコンピューター、パソコン工房、ドスパラなど
海外メーカーだと、MSI、AUSUS、RAZERをはじめとした多くのメーカーが参入しています。
以下のような製品ですね。(挙げていませんが、DellやHPといったメーカーにも同等のスペックのものはあります!)
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https://jp.msi.com/Content-Creation/Modern-15-A10X
jp.msi.com
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https://www.mouse-jp.co.jp/creator/note/3n
www.mouse-jp.co.jp
この「クリエイターPC」が、まさに建築学科の求める要求スペックを満たし、かつMacにも負けないデザインのモデルなのです!!
Adobeソフトなんて、そこらへんのデザイン系の学生より触っていますしね。
GPUの性能が高い
パソコンのスペックを比較する上で大切な項目の一つが、内蔵されている「GPU」というパーツです。
これはメーカーの特徴上、MacにはAMD社の小型版のみ実装(しかもMacbook pro15インチのみ)されており、処理能力が高くシェアの広いNvidia社はWindowsのみでの実装になっています。
Nvidia社のGPUを内蔵したグラフィックボードは、数多くの型番があり、個人の用途や予算に応じた選択が可能です。
どうしてこのパーツが重要かというと、GPUによって、グラフィックの処理能力が大きく左右されるからです。
一般的な建築学科が必要とするソフトは、年々要求スペックが高くなってる傾向にあります。
AdobeはCreative Cloudが実装されて以降、CCシリーズはGPUによる画像演算処理を行う機能が追加されました。Rhinoceros6.0も、GPU機能を応用したレンダリングプレビューが実装されています。
そしてLUMIONやTwinmotion、Unreal Engineといったゲームエンジンを用いたレンダリングソフトも、GPUの性能がパフォーマンスに直結します。
LUMIONとTwinmotionの動作環境は公式サイトを確認してください。
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動作環境 | Lumion | 建築レンダリングソフトウェア
動作環境 | Lumionは最先端のBIM/建築3次元用プレゼンテーションソフトです。Lumionを使うことによって、迅速なレンダリング・高品質なビデオ作成・編集など今までより確実にワークフローが効率 ...
www.lumion3d.jp
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https://twinmotionhelp.epicgames.com/s/article/TwinMotion-System-Requirements?language=ja
twinmotionhelp.epicgames.com
グラフィックドライバーが優秀
先程紹介したNvidia社のGPUですが、2019年に「NVIDIA Studio」というドライバーサービスが始まりました。
これは、Nvidia社のGPUを搭載しているパソコンに対して、クリエイター系ソフトへの機能の最適化を自動で行うドライバーのサービスです。
NVIDIA Studio公式ページ
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NVIDIA Studio - クリエイターを支援するプラットフォーム|NVIDIA
RTX アクセラレーションによるワークフローと AI を活用した専用ツールで、クリエイティブプロセスに革命を起こします。
www.nvidia.com
以前はCADやCGを動かすためには「OpenGL」という規格に則ったQuadroのような高価なグラフィックボードが良いとされてきましたが、このドライバーは各CADやCGソフトに勝手に最適化してくれる、非常に優秀なドライバーなのです。
Macでは使えません。
2020年4月現在はAdobe、Max、Maya、CINEMA4Dといったソフトに対応していますが、今後サポート対象のソフトは拡大していくものと思われます。
ドライバーはこちらからダウンロードすることができます。
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Official GeForce Drivers | NVIDIA
Download the latest official GeForce drivers to enhance your PC gaming experience and run apps faste ...
www.geforce.com
カスタマイズの幅が広い
Macはラインナップが限られており、メモリや画面の大きさくらいしかカスタマイズすることができないのに対し、Windowsは無数に近いラインナップを誇ります。
好みのメーカーやプライベートでの使用用途、設計スタイルに合わせてカスタマイズすることができます。
価格が抑えられる
同等のスペックではMacよりもWindowsのほうが価格は低く抑えることができます。変にノートパソコンを買うよりも、自分でデスクトップを組み立てたほうが安く済む場合もあります。
お金のかかる建築学科には、大変助かる選択肢ですね。
修理・サポート対応が安い&速い
Macのパソコンが壊れてしまった際は、最寄りのApple Storeへ直接足を運んで修理をお願いしないといけません。価格も時間もかかります。その点Windowsのサポートは保証期間も長いものも多く(メーカーによります)、対応も早いです。
日々時間に追われる建築学生にはありがたいです。設計課題の期間にパソコンが壊れてしまい、提出ギリギリまで作業ができないといった事態を回避することができます。
パソコンを購入するにあたって
参考までに、Windows/Macを問わず、パソコンを買うにあたっての私が考えるポイントをお伝えします。
購入コストの捉え方
避けては通れないのがお金の話です。学生にとってパソコンは大きな買い物です。購入した後の生活に大きく左右します。
「最低でもこれくらいのスペックが欲しいんだけど、お金がなあ、、、」
という方は、私は多少の無理をしてでも自分の求めるスペックのものを選ぶべきだと考えています。
パソコンに限らず買い物をするときは、値段だけでなく『コスト÷時間』で判断するといいと思っています。どれだけ高いものでも、日常生活の中で触れる時間が長いものは、それだけ金額を払う価値があるものなのです。
寝具にはお金をかけろと言われるのは、それだけ身近なものだからです。
以前「悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段なら止めておけ、」という言葉がネットで流行りましたが、私はその通りだと思います。
自分の欲しいものを選ぶ
「建築学科の先輩に勧められたから、、」
「ノラさんの記事でMacは良くないって書いていたから、、」
これは買った後に後悔が残るパターンです。私のせいにされてもどうしようもありません。
結局、自分が買いたいと思ったパソコンが、あなたが最も買うべきパソコンなのです。
最後の判断材料は、「自分が欲しいかどうか」だと思います。
まとめ
私が建築学生にWindowsをおすすめする理由を説明しました。
- クリエイター向け市場の活性化
- GPUの性能が高い
- グラフィックドライバーが優秀
- カスタマイズの幅が広い
- 価格が抑えられる
- 修理・サポート対応が安い&速い
半分がグラボの話になってしましましたが、どこの建築サイトにも言及されていなかったので詳しく書いてみました。判断材料の一つになれば幸いです。
選んで後悔しないパソコンを購入してくださいね。